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果物や野菜は鮮やかな色を持っています。この色素成分はファイトケミカルとも呼ばれ、毎日多彩なファイトケミカルを摂取することで、がん発症のリスクを低くすることができるといわれています。
★アメリカの癌予防研究グループは、果物や野菜を7色のカラーグループに分類し、毎日各グループから一皿ずつ食品を選択するように推奨しました。つまり、毎日7色の果物・野菜を摂りましょう、ということです。
★その7色とは以下のとおりです。
【赤】トマト、トマトジュースなどトマトの加工品。(代表的な物質名:リコピン)
【赤紫】ぶどう、赤ワイン、ブルーベリーなど。紅芋もこのグループになります。(アントシアニン)
【オレンジ色】にんじん、マンゴー、かぼちゃなど。(β-カロテン)
【黄橙】メロン、桃、みかん、パパイヤ、オレンジなど。(β-クリプトキサンチン)
【黄緑】ほうれん草、アボカド、メロンなど。(ルチン、ゼアキサンチン)
【緑】ブロッコリー、ケールなど。(スルフォラファン、インドール)
【薄緑】ねぎ、たまねぎ、にんにくなど。(硫化アリル)
さて、あなたは今日何色摂りました?
3色? 5色? まだ食べていない色がありますか?
専門的な知識がなくても、栄養バランスは「天然色」でコーディネートできるのです。
それが自然の恵みなのでしょうね。
★人が癌にかかる原因は、遺伝的な要素、疾患の部位、生活習慣、さらされている環境などによって様々であり、いろいろな要素が複合的に重なって発症します。
★ですから、よく「抗酸化物質が癌の予防になる」といわれますが、決して単一の成分だけで予防できることではないのです。できるだけ多種類の抗酸化物質を摂取する食生活が望まれるのです。
★植物に含まれる色素成分(ファイトケミカル)は、日光の紫外線などから自身の細胞や遺伝子を守るための抗酸化物質です。また、抗酸化力だけでなく生理的作用も持っているものが多く、ファイトケミカルを日常的に多種類を摂取するには、色とりどりの果物や野菜を食べることが最も適しているわけです。
★緑黄色野菜を食べましょうとか、日本でも、アメリカでも、世界保健機構でも野菜や果物の摂取基準値や目標量が定められ推奨されているのは、こういう科学的な根拠に基づいているのです。