
トップ > スタッフブログ > 健康食品開発セミナー サントリー黒ウーロン茶の挑戦
![]()
健康食品開発セミナー:沖縄地域結集型共同研究事業 健康食品開発セミナーが8月10日(金)かりゆしアーバンリゾート那覇で開催されました。当社も今年の目標として健康食品分野に一歩踏み出そうと考えているので、なにか参考になる知識が得られないかという気持ちでセミナーに参加しました。
サントリー健康科学研究所部長の柴田浩志氏の講演
「ビジネスチャンスを掴め!特保(黒ウーロン茶)の挑戦」 講演概要は以下。
・サントリーは1899年創業。100歳の会社。
・主力商品の流れは、赤玉ポートワイン→ウイスキー(洋酒)→ビール→飲料→医薬→花→健食と移ってきた。医薬は現在撤退したがその技術は健食へと引き継がれている。食品:酒=6:4
・遺伝子組み換え技術で世界で始めて不可能といわれた青いバラを開発した。
・なんでも「やってみなはれ」のチャレンジ精神が脈々と受け継がれている。
・事業ドメインは飲/食/健康 安心安全に基づく商品提案、差別化(知財化)素材の創出、信頼に満ちた科学的裏付
・やるべきは「商品開発」ではなく、「成功商品(10年以上利益を出す商品)」の開発である。
・儲かるためには信者を作れ(儲け=信+者なり) 強いブランドに育てるにはエビデンス(テクノロジー、サイエンス、クオリティ)が必要。顧客に驚き、感動、新鮮さを与え続ける必要。
・今後の社会動静は「少子高齢化の到来」「規制緩和と強化」「食育に関する理解の普及」「医療制度の改革(混合診療)」⇒エビデンスによる淘汰 従来はなんとなく雰囲気で売れていた。
・ダーウィンの言葉 「進化とは最も強いもの、最も賢い者が生き残るのではなく、変化できるものが生き残る」
・「何が効くの?、何に効くの?、何で効くの?」顧客の問いに明確に答えられなければならない。
・1981年缶入りウーロン茶を発売。ピンクレディーのダイエット発言をきっかけにヒット!
・ロングヒット商品のウーロン茶がベースにあったからこそ黒ウーロン茶の成功がある。
・どうやって緑茶に対抗してウーロン茶市場を守り続けるかの命題の元に黒ウーロン茶が生まれた。
・厚生労働省のメタボリックシンドローム論が発表されたのとタイミングが合った。肥満短命、沖縄26ショックなどの言葉が生まれた。
・現代人は脂肪の取り過ぎ、しかし、脂肪は美味しい、なかなか止められない。⇒そこに、黒ウーロン茶の需要・マーケットを定めた。ウーロン茶の産地福建省では心臓疾患が少ない。福建パラドックス。ウーロン茶には脂肪を吸収しにくい作用があり、黒ウーロン茶はさらにその効果が高い。これをエビデンスで明示することにした。
・「特保」取得に向け意思決定。4年間、4億円の投資が必要だった。
・「特保」を取るだけでなく「味と効能のバランス」が大事であった。苦労したところでもあった。
・「特保」を取得するには、1.有効性の検証(ヒト試験) 2.有効量の検証(ヒト試験)3.安全性の担保 4.比較分析方法の確立 5.指標成分の決定 6.効能メカニズムの検証(動物実験) 7.OTPPの有効 性の検証 8.ヘルスクレームの決定などのエビデンスを提示する必要があり、実証データ取得に莫大な費用を要する。